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園田康介君がICNC 2024にて研究発表を行いました

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 2024年2月19日〜22日にアメリカ・ハワイで開催された国際会議「International Conference on Computing, Networking and Communications (ICNC 2024)」において、学部4年生(当時)の園田康介君が論文発表を行いました。

 論文のタイトルは「Extended Physarum Solver for Capacity-Constraint Routing(容量制限付きルーティングのためのフィザルムソルバーの拡張)」。単細胞生物の真正粘菌モジホコリの採餌行動が迷路を効率的に解けることが発見され、2008年にイグ・ノーベル賞を受賞しました。その後、モジホコリの挙動を数式化したフィザルムソルバーが開発され、最短経路や交通網の最適設計などネットワークの諸問題に応用されています。

 これまでのフィザルムソルバーでは、各リンクに通信帯域(通信できる最大値)を設定できるものの、粘菌の特性から最大値を超えて(膨らんで)伝送できるという特徴がありました。しかし、実際の通信では最大値を超えては通信することができません。そこで本研究では、最大値を超えることなく伝送経路を見つけられるようにフィザルムソルバーを拡張、いくつかの問題例を正確に解決できることを示しました。

 園田君は3月に主席で卒業し、2024年秋から海外の大学で修士課程に進学することになっています。今後も活躍されることを期待しています。


Kohsuke Sonoda, Hiroshi Katada, Shigeru Shimamoto, Taku Yamazaki, and Takumi Miyoshi, "Extended Physarum Solver for Capacity-Constraint Routing," International Conference on Computing, Networking and Communications (ICNC2024), Hawaii, USA, pp. 1043-1047, February 2024. DOI:10.1109/ICNC59896.2024.10556085

 

 

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